尋常性ざ瘡
「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」というと、なにやら難しい病名ですが、いわゆる、ニキビの事です。
10代ぐらいからできはじめ、現代では40才を過ぎても悩まされる人が多くなりました。
ニキビは、アンドロゲンという男性ホルモンによって、毛穴の皮脂腺が発達し、分泌された皮膚のあぶらで、毛穴が塞がり、炎症を起こしてできたものです。
女性の場合は、生理中や妊娠中に分泌される黄体ホルモンが、男性ホルモン様作用を示して、同じような反応が起こります。
ニキビと似たもので面皰(めんぽう)がありますが、面皰は感染していない皮脂が毛穴に詰まっている状態で、アクネ菌・にきび菌などと呼ばれるプロピオニバクテリウム-アクネスに感染した「炎症性ざ瘡」と異なり、「非炎症性ざ瘡」と呼ばれます。
分泌された皮脂とアクネ菌が、リパーゼという酵素を使って、中性脂肪を分解し、脂肪酸を作ります。この脂肪酸が、毛穴の毛包壁を刺激して盛り上がると、ニキビの初期症状の、プツプツとしたニキビになります。
そして、アクネ菌が毛包壁内で炎症を起こすと、膿疱になります。
さらに、葡萄状球菌の感染が起こると赤くなります。化膿が進行してゆくとおできのようになったり、かさぶたができます。化膿したタイプは尋常性ざ瘡と区別して、「膿疱性ざ瘡(のうほうせいざそう)」といいます。
膿疱性ざ瘡まで進行してしまうと、かゆみを伴い、精神的な苦痛となる人も多いです。かさぶたになっても掻いて悪化させてしまうので、皮膚科でカウンセリングを伴った治療が必要になります。